人影で個人識別の技術 顔が判別出来なくても歩く姿と地面に映し出された影の特徴から個人を識別する新たな技術 赤外線で闇夜も機能

人影で個人識別の技術

*ソース元にニュース画像あり*

http://www.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/5026121451.html?t=1487413828000
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顔が判別できなくても、歩く姿と地面に映し出された影の特徴から個人を識別する新たな技術を
九州大学の研究者が開発し、犯罪捜査などに活用できると期待されています。

防犯カメラなどの画像から個人を特定する場合、顔の特徴が一致するか調べる
「顔認証」という方法が広く使われています。
これに対し、九州大学大学院の客員准教授で、アメリカのNASAジェット推進研究所の
岩下友美さんは、顔が判別できない場合でも、地面に映し出された影の特徴から
個人を識別する新たな技術の開発を進めています。

このなかで20人を対象に、歩く姿と地面に映し出された影の特徴をデータベースにしたうえで、
外を歩く様子を建物の高い位置から撮影して照合したところ、全員を識別することができたということです。

また、夜間で近くに照明がなく影ができない場合でも、人の目に見えない赤外線を当てて
人工的に影を作り出す方法でおよそ40人を対象に実験を行ったところ、
9割を超える確率で識別することができたということです。

技術の確立には10年以上かかるということですが、さらに精度が上がれば、
マスクなどで顔を隠した相手を識別したり、相手に気づかれずに追跡したりすることもでき、
犯罪捜査などに活用できると期待されています。

岩下さんは、
「今回の方法は上空からの撮影が可能なので、1台のカメラで
より効率的なセキュリティーシステムを実現することができる」
と話しています。

02月18日 09時41分