【酪農】加工原料乳補給金見直し 部分委託に歯止め 省令で措置 売れ残り取引拒否

 農水省は17日、加工原料乳生産者補給金制度の見直し案を自民党農林合同会議で示した。焦点の部分委託について、飲用乳として売り切れない時期だけ指定生乳生産者団体(指定団体)に加工向けで出荷する“いいとこ取り”を防ぐため、季節変動を超えた生乳の取引や、売れ残りの持ち込みなどを拒否できる省令を設ける。だが、実効性は不透明で、指定団体への全量委託が担保されなくなり、生乳の需給調整が崩れる懸念が残る。こうした懸念を払拭(ふっしょく)できるかが今後の焦点となる。

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