【野球】巨人・岡本の長打力が“失われた”謎

巨人・岡本和真内野手(20)が17日、キャンプ地の沖縄でオフ返上の自主練習を行い、阿部から譲り受けたバットを振り込んだ。
大砲候補と期待される岡本も今季で3年目を迎えたが、最近は最大の持ち味である長打力が鳴りを潜めている。
その原因はどこにあるのか。現場は今後の本格的な育成に向け、岡本にはまず“リセット”が必要との判断を下している。

沖縄キャンプ初めての休養日となったこの日、岡本はセルラースタジアムの室内練習場でノックや打撃練習に取り組んだ。
岡本が握ったバットは「慎之助」の文字が入った阿部のもので、普段使用している900グラム弱のバットよりも20~30グラム重いという。
その狙いは飛距離アップ。
岡本は「自主トレの時に(阿部から)『バットを貸してみろ。軽いな』と言われて『重い方がいいぞ。これを使ってみろ』と1本くださった。
振り負けないように使いこなせたら」と感謝の言葉を口にした。

高校通算73本塁打の看板を引っさげ、ドラ1で入団しはや3年目。しかし、一番のウリの長打力が伸び悩みを見せている。
昨年オフに派遣されたプエルトリコでのウインターリーグや今キャンプの紅白戦などでも本塁打は出ず、練習中も柵越えをするシーンが減っている。
首脳陣は現状の岡本をどう見ているのか。

「やはり大砲。ロングヒッターになってもらいたい」と期待をかける江藤打撃コーチは「岡本に関しては、いろいろな人がいろいろなことを言って、本人が“頭でっかち”になっている部分がある。
練習の時からバットに当てなきゃとコツコツとしているところや、そういう弱い気持ちが見えていた」と指摘。
周囲から飛び込むさまざまな助言や持論に左右され、いつしか自分を見失うことは珍しくないが、岡本も例外ではなかったという。

そうした“混乱”を振り払うために、現場もかじを切っている。
それは指導方法にも表れ、岡本に対しては「練習の時から『自分のポイントで、バランス良く、自分のスイングをしっかりしよう』と言っている。
空振りしようが、自分のポイントでしっかりバットを振ればいい」(同コーチ)と、あえて基本的かつシンプルなものにしている。

自分が最もボールを飛ばせるミートポイントはどこなのか。
それを探るように、この日の岡本はティー打撃に終始した。原点に立ち返った将来の主砲は持ち味を取り戻せるか。

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東スポWeb 2/18(土) 16:33配信