【野球】大谷 脱「ひきこもり」でバックスクリーン越え160メートル弾!

ひきこもり返上の驚弾連発だ!右足首痛で別メニュー調整している日本ハム大谷翔平投手(22)が18日、
沖縄・名護キャンプで今年初めて屋外でフリー打撃を行い、41スイングで場外7本を含む13本の柵越えを放った。
スコアボードを越える推定飛距離160メートルの超特大弾も放つなど、
従来より長く、重い「17年型新バット」で飛距離がさらにアップ。まずは打者として目指す実戦復帰へ、大きな一歩を踏み出した。

名護市営球場がどよめく。大谷がかっ飛ばした打球は、中堅まで118メートルのフェンスはおろか、高さ約12メートルのスコアボードのはるか上を通過した。
球場外周の砂浜まで到達した推定160メートルの超特大弾。
「風も若干フォローだった。足(右足首)の状態が良くなれば、スイングの状態ももっともっと上がってくる」。
これでも全開ではないというのだから驚きだ。

41スイングで柵越えは13本。今年初めて臨んだ屋外でのフリー打撃は、これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすかのような、フルスイングの連続だった。
スコアボード上部で弾んだ推定150メートル弾も4発を数え、場外弾は計7発。右足首痛を公表し、WBC不参加が決まってから2週間以上が経過。
自らを「ひきこもり」と表現し、打撃練習は全て室内で行っていただけに「楽しかった。ちょっとは日差しも浴びられたので良かった」と思わず笑みがこぼれた。

驚異の飛距離には理由がある。オフの自主トレ期間中に、アシックス社製のバットに改良を加えた。
160メートル弾を放ったバットは長さ34インチ(約86・4センチ)、重さ905~910グラムで、昨季より0・5インチ(約1・27センチ)長く、5~10グラム重い。
肉体の進化とともに道具も進化させるのは当然の流れであり、「昨年より振っている感じで(飛距離アップが)分かる。
中(室内)で打っていてもどのくらい飛びそうだなというのは分かる」。
長く、重い分、バットのヘッドが利き、明らかに飛距離が伸びた。

さらに構えやテークバックについても「変えた」と新打撃フォームに挑戦中であることを告白。
具体的には明かさなかったが、左肘を高く上げ、右足もより高く上げているようにも見えた。
「長打力が上がるからといって打率が落ちることはない。
良い動き方ができればどっちも上がってくる。ただ単にいいものをつくりたいと思っている」。己の進化にはどこまでも貪欲だ。

この日は、初めてスパイクを履いてのダッシュにも挑戦。
状態は一進一退ながら、上向いている。
視察した栗山監督は「まあこれからだね。まだまだ」と慎重で、大谷も「実戦に入るとなるとベースランニングが基本になる」と言う。

「打者・大谷」は焦らず、じっくりと「3・31」を目指す。 
≪大谷ここまでの経過≫

◆スパイクで初キャッチボール アリゾナキャンプ中の7日(日本時間8日)。スパイクを履いて70~80メートルの距離で遠投。

◆初屋内フリー打撃 アリゾナキャンプの7日(日本時間8日)。1月の千葉・鎌ケ谷での自主トレ以来、屋内で初めて打撃投手の球を打った。

◆スパイクで初の打撃練習 名護キャンプ初日の13日。アリゾナの室内練習場は人工芝だったため「こっちは土だし、そういう意味でやった」。

◆スパイクで初の補強運動 名護キャンプ3日目の15日。これまでは芝の上でシューズを履いて行っていた、腿上げのような補強運動を初めてスパイクで土の上で行った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170218-00000143-spnannex-base
スポニチアネックス 2/19(日) 4:50配信