【交通】東北中央道の「福島-米沢北」間が無料であることを知らない人が9割を超える PR活動強化へ

http://yamagata-np.jp/news/201702/17/kj_2017021700420.php

 東北中央自動車道の福島―米沢北間が無料であることを「知らない」人は9割以上―。
16日に山形市内で開かれた「東北中央自動車道の利活用促進による地域活性化協議会」で、
こうした調査結果が示された。同区間の全線開通が来年度に迫る中、観光振興や企業誘致のために認知度向上が課題であることが浮き彫りとなった。

 調査はインターネットを通じ、東北、関東両地方と新潟県に住む人を対象に2016年12月に実施。
10~70代の男女500人から回答を得た。東北中央道については「知っている」と「少し知っている」の合計が75.4%だったが、
福島―米沢北間が来年度に開通することを知っている人は13.2%、同区間が無料であることを知っている人は7.6%にとどまった。

 調査を実施した国土交通省山形河川国道事務所の担当者は、交流人口拡大のためには一層のPR強化が不可欠であることを指摘。
出席した沿線自治体の関係者らは「東京との行き来が多い本県への進出企業にPRするのが効果的」
「道の駅や高速道路のデジタル掲示板を活用すると、ドライバーに効率よく伝えられる」などと意見を出し合った。

 調査では、旅行の手配方法として個人手配が多いことや、観光情報の収集にスマートフォンを活用している傾向が強いことも分かった。
出席者は、温泉や食など観光資源の磨き上げ、会員制交流サイト(SNS)などを活用した多角的な情報発信が重要であるとの認識を共有した。