【サッカー/ボクシング】元女子サッカー選手の佐山万里菜 4回戦デビュー「ずっと一番になりたいと」

 ボクシングのワタナベジムは17日、女子サッカーチャレンジリーグ(なでしこ2部相当)でプレーした経験を持つ佐山万里菜(29)が3月15日に東京・後楽園ホールで4回戦デビューすると発表した。対戦相手は6戦2勝(1KO)4敗の石井愛世(21=高崎)を予定している。

 佐山は千葉県出身で、宮間あや(前岡山湯郷)の父が監督を務める男子チーム、フッチボールsufeで小学生からサッカーを始めた。常盤木学園高では鮫島彩(INAC神戸)と同級生で、1学年下には田中明日菜(同)がいた。東京女子体育大から清水第八プレアデスでの1シーズンを経て、11年に当時チャレンジリーグ所属だったAC長野パルセイロレディースに入団。ポジションはDFなら右サイドバック、MFならボランチかトップ下でプレーしていた。13年シーズン終了後に契約満了となった際、他クラブからのオファーもあったが「長野にこだわりがあって、他のチームで全力でやることは考えられない」と現役を引退。2年間、アルバイトの掛け持ちや学童指導員として働きながらも「引退してからもずっと一番になりたいというのが心にあった。なでしこジャパンは世界一を獲ったけど、世界一の景色はどんなだろうと思い、ボクシングをやろうと決めた。サッカーと違い1対1で、ケガをしても交代する人はいない。自分が挑戦するのに魅力を感じた」と転向を決意した理由を説明した。

 自身で調べたワタナベジムに昨年3月入門。同11月にプロテストに合格し、上半身を強化するなどデビューへ向けて鍛えてきた。サッカーで培った豊富な運動量のほか「右のストレートには自信を持っているし、コンビネーションも練習している」と言う。「世界王者になった時の自分を見たい」と意欲を口にする佐山に、ワタナベジムの渡辺均会長は「気持ちが強いタイプ。スパーリングをやっても物怖じしない」と評価していた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170217-00000130-spnannex-fight