防衛省の河野克俊統合幕僚長は16日の記者会見で、北朝鮮が12日に発射した新型弾道ミサイル「北極星2」に関し、固体燃料エンジンが使用されて発射の即応性が向上したと考えられるとして、「一歩一歩技術が向上し、脅威度は確実に上がっている」と述べた。
固体燃料は発射直前の注入が必要な液体燃料と比べ、準備状況を探知しにくく発射のタイミングが読みづらいとされる。河野氏は今回の発射が成功したかどうかについて「あそこまで高く上がり飛んでいる。失敗ではない」との見方を示した。
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の暗殺事件については、正男氏が北朝鮮での政治的な影響力を持っておらず、日本の安全保障に直接影響はないと指摘。一方「北朝鮮による犯行とすれば、非情さについて頭に入れておく必要がある」とも述べた。
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170217/frn1702171859008-n1.htm