安倍晋三首相は17日の衆院予算委員会で、米南部フロリダ州パームビーチのレストランで開かれたトランプ米大統領との夕食会の際、一般客の前で北朝鮮による弾道ミサイル発射への対応を協議していたと伝えられた写真について「機密については一切、話をしていない」と述べ、安全保障上の問題はないとの認識を示した。
首相は、写真撮影時は「機密情報ではなく、(ミサイル発射について)どのように私の意思を国民や世界、あるいは北朝鮮に伝えるかということについて相談していた」と説明。機密が含まれる会話に関しては「(トランプ氏と)2人だけの場で話をしている」と強調した。
写真はレストランにいた一般客が撮影したといい、安全保障担当の側近らを周囲に集めて協議する日米首脳の様子などが写っている。フェイスブックで公開されると、米民主党や一部のメディアなどから「公の場で安全保障に関する事項を話し合っていたとすれば問題だ」との批判が出ていた。
菅義偉官房長官やスパイサー米大統領報道官も、安全保障上の問題はなかったとの認識を示している。
http://www.sankei.com/politics/news/170217/plt1702170040-n1.html
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衆院予算委員会で答弁する安倍晋三首相=2月1日午前、衆院第1委員室(斎藤良雄撮影)