【サッカー】<ゼロックス展望>鹿島×浦和|互いにACL開幕戦を控え主軸の先発起用は流動的。CS再戦で今季の幕開け!

鹿島――元旦から約1か月半でシーズンインも指揮官は順調さをアピール。

FUJI XEROX SUPER CUP 2017
鹿島アントラーズ浦和レッズ
2月18日(土)/13:35/日産スタジアム
 
鹿島アントラーズ
2016年:1位(年間勝点3位) 勝点59 18勝5分11敗 53得点・34失点
 
【最新チーム事情】
●先発メンバーには新加入4選手を組み込む考え。
●元旦から約1か月半で迎えるシーズン開幕戦。指揮官は「思ったより順調にきている」
●遠藤は「(昨季の)チャンピオンはレッズだったと思っている」と相手の力をリスペクト。
 
【担当記者の視点】
 鹿島の石井正忠監督は新加入選手4人を先発に送り込む考えだ。浦和戦を想定した実戦練習の主力組に、神戸から獲得したペドロ・ジュニオールをトップで起用。ボランチには新潟から加入のレオ・シルバ、左サイドバックには湘南から獲得した三竿雄斗、GKには韓国の全北現代から加入のクォン・スンテを入れた。
 
「この大会では5回優勝しているが、同じくらいの数負けている。しっかりクラブにタイトルを積み重ねたいと思っている」(石井監督)と勝利を目指す浦和戦。元旦の天皇杯決勝からわずか1か月半ほどで迎えるタイトルマッチだが、同監督は「トレーニング期間があまりないなかでの調整になったが、思ったより順調にきている。新加入選手のチームへの溶け込み方、慣れの部分も思ったより早くできた」と手応えを口にし、新戦力に関しても自信を持って送り出す。
 
 昨年のJリーグ王者を決めるチャンピオンシップでは、浦和をアウェーゴールの差で上回り、7年ぶりの王者に返り咲いた。ただ、遠藤康は「浦和は年間1位の勝点をとったチーム。自分たちが優勝しましたけど、僕自身はチャンピオンはレッズだったと思っている」と相手を評し、ゼロックス杯では「チャレンジャー精神で戦っていきたい」と口にした。また、試合のポイントに関して、「ビッグクラブとの試合ではセットプレーが大事になってくると思います」と話した。
 
 3日後にはACL初戦が控えるなかで、メンバー選考を含めて難しい試合になる。土居聖真は「圧倒して勝てればベストだけど、まずは勝つことが大前提。新しく入った選手とも良い形を作れると思う。(リーグ開幕が)楽しみと思ってもらえるようなサッカーをしたい」と試合を見据えた。

浦和レッズ
2016年:2位(年間勝点1位) 勝点74 23勝5分6敗 61得点・28失点
 
【最新チーム事情】
ACLを見据えたメンバー構成の可能性。
●激戦区のボランチに注目。
●李は鹿島を相手にリベンジとゴールを宣言。
 
【担当記者の視点】
 2回にわたる沖縄でのキャンプを経て、いよいよシーズンに入る。新加入選手たちの順応も早いが、ペトロヴィッチ監督は昨季のチームをベースに成長した選手を段階的に加えていくことを示唆。今季加入の選手では、菊地が左WBのスタメンを掴みそうだ。菊地は「やるべきことは整理できているし、信頼関係を積み重ねたい」とレギュラー奪取に意欲を燃やす。
 
 このゲームから中2日でオーストラリアに移動してのACL初戦が控えることもあり、これまで中心的な存在だった阿部や槙野がベンチスタートとなる可能性も高い。また、初めて一緒にプレーするとは思えないほどに息の合ったコンビネーションを見せているR・シルバと興梠も、ACLから本格起用になりそうだ。2人セットの途中出場にも期待したい。
 
 今季は長澤と矢島の加入に、成長著しい青木を交えた5人のボランチがふたつの枠を巡って激戦を繰り広げている。岡山で経験を積んだ矢島は「誰とでも合わせられる」と自信を語り、柏木も「キャンプから状態はいい」と話すように動きは軽快そのもの。フィジカルの強さが目立つ長澤もFCソウルとのプレシーズンマッチで同点弾とアピール。確かな存在である阿部も合わせ、相手次第での起用もできる状況にある。
 
 鹿島は昨季のCSで敗れた相手とあり、選手たちにはリベンジの思いが強い。そして、その第2戦を肋骨の骨折により無念の欠場となった李は「しっかりリベンジして、悔しい思いをクラブもサポーターも晴らしてスタートしたい。絶対にゴールを決める」と力強く話した。一発勝負に弱いという言葉を払拭するためにも、タイトル奪取でスタートしたい。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170217-00022588-sdigestw-socc&p=2