【社会】ストーカー対策 “加害者治療”の課題

■「ストーカー加害者への治療」

ストーカー対策と言えば「被害者」をどう守るかが中心になるが、その一方で「加害者」対策も進められている。
警察庁で今月13日、ストーカーの加害者に精神科を受診させるよう、警察と医療機関などの連携強化を図る会議が開かれた。

警察庁は今年度から、必要な加害者には刑期を務め終えた後なども継続して精神科の受診を促す取り組みを始めている。
今回は、全国から警察と精神科医療の専門家など約80人が参加した。

■再発率が高いストーカー行為

なぜ、加害者治療に着目するのか。実は、ストーカー行為は再発率が高い。
警察庁によると、文書による警告を受けた人の約1割が1年以内にストーカー行為を繰り返したというデータがある。

なぜ、繰り返すことが多いのか。警察庁の会議に出席した精神科医で男女問題解決支援センター・福井裕輝代表理事は、次のように語る。

「相手に対する『恨みの中毒』。恨みは簡単におさまるわけではない。恨みの感情はどこかにあっても、行動をやめるにはどうすればいいかというのがスタート」

つまり、ストーカー行為を繰り返してしまう人というのは、恨みの感情に突き動かされて行動してしまい、
コントロールが利かなくなるという状態にある。そのため、警察の刑罰だけでは十分ではないということだ。

そこで行動をコントロールできるように、考え方を変える治療が必要となる。

http://news.livedoor.com/article/detail/12688109/
2017年2月17日 18時25分 日テレNEWS24