【調査】同性婚や夫婦別姓…「新しい恋愛・結婚」のカタチには男女で意識の差、男性のほうが保守的な傾向に

ニュースなどで、たびたび話題になっている“同性婚”と“夫婦別姓”。

新しい価値観が受け入れられるまでには時間を要するものです。現状では、どのように受け入れられているのでしょうか?

リサーチ・アンド・ディベロプメントの「生活者総合ライフスタイル調査システム CORE 2017」をもとに、
恋愛や結婚の多様性にまつわる世間の認識をご紹介しましょう。

■夫婦は「同姓」を名乗るべき? 男女で価値観が異なる

同調査で、「夫婦が同じ名字を名乗るべき」と考えている人の割合を見てみると、男性と女性ではやや温度差がありました。

「そう思う」と「ややそう思う」と答えた割合(以下、同合計)が男性では60%に対し、女性は49%でした。

結婚後に名字を変更するのは、女性である場合が多いですよね。
職場や周囲への説明が面倒……という現実的な思いが、数字の差に繋がったのかもしれません。

また男女を問わず、「名字はアイデンティティだから、名乗る“べき”とまでは思わない」という意見もあるのではないでしょうか。

■エンターテイメントは、若い女性の価値観を柔軟にしている可能性も

続いて、このところ話題になる機会が増えた“同性婚”についての調査結果を見てみましょう。

「男性同士、女性同士の結婚も法律で認められるべきだ」と考えている人の割合は、女性のほうが高く同57%。
一方、男性では41%まで下がります。

若年層になるほど許容度が高く、最も数字が高かったのは、18歳から29歳までの女性で70%でした。
どの年代も女性のほうが許容度が高くなっています。

若い女性のほうが柔軟に多様性を受け入れていることについて、同調査では、

マツコ・デラックスさんに代表されるオネエキャラタレントへの共感や、アニメ・漫画などでのBL(ボーイズラブ)の浸透なども若年女性の意識に影響しているかもしれません。>

と分析しています。

■男性のほうが保守的な傾向に

同性との交際についてどう思うかという調査結果でも、男女差があらわれました。

「好きな相手なら恋愛対象となる相手の性別はこだわらない」と考えている人の割合は、女性が36%。男性は21%まで下がります。

男性のほうが、“恋愛は男女でするものだ”という従来の価値観にとらわれているようです。

以上、恋愛・結婚の多様性についての考え方の調査結果でしたが、いかがでしょうか?

恋愛や結婚への多様性が議論されている現代は、従来からの価値観を支持する人と、新しい感覚を受け入れる人に分かれていますよね。

男性のほうがどの問いに対しても“保守的”な感覚が強い実態には、驚いた人もいるのではないでしょうか。

昨今は起業でもダイバーシティを推し進め、研修なども行われているので、もしかすると1年後には大きく数字が変わっているかもしれませんね。

理想的なのは、さまざまな価値観が受け入れられる社会です。単に人権の問題ではなく、ビジネスにも影響を及ぼすでしょう。

例えば、2015年にライフネット生命が「同性のパートナー」を受取人に指定可能とする取り扱いを開始した際、
利用者からは「当事者ではないが、ライフネット生命に加入していることを嬉しく思う」と企業の姿勢を支持する声が寄せられたのだとか。

そんな評価を得る、このプロジェクトは、若手社員の有志がスタートさせたのだそう。

「私は異性愛者だし、夫の名字に変えてもいいから、関係ないトピックだな」と情報をシャットダウンせず、定期的にチェックしておくと、仕事に役立つかもしれませんね。

http://bizlady.jp/archives/182213