【正男】金賢姫元死刑囚「厳しい訓練を受けた工作員とはとても思えない」、実行犯の女2人について「請負殺人」との見方

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170217-00000092-mai-kr

毎日新聞の書面インタビューに応え 「請負殺人」の見方

金正男氏がマレーシアで殺害された事件について、1987年の
大韓航空機爆破事件の実行役、金賢姫元死刑囚(55)が
毎日新聞の書面インタビューに応じた。金さんは自身の経験から、
女2人がすぐに逮捕されたことについて「厳しい訓練を受けた
工作員とはとても思えない」と「東南アジア女性を雇った請負殺人」
との見方を示した。

金さんは北朝鮮の情報機関「対外情報調査部」(当時)に所属し、
工作員の訓練を受けた。

ベトナム旅券を所持した女が現場の空港に戻って逮捕されたことに
ついて「いぶかしく思った。(2人は)北朝鮮で厳しい精神や肉体の教育、
訓練を受けたのではないようだ」と指摘した。また、2人が
「いたずらだと思った」と供述していることについては「もしそうなら
現場から離脱しなかったはずだ」と推測。女性を使ったのは
「相手が警戒心を持ちにくいという心理を利用するため」で、自身も
日本人女性に偽装したが「接触した人から疑いを持たれなかった」という。

また、金さんは今回の事件が起きた13日という日付に着目。
1997年2月15日、北朝鮮を脱出してソウル近郊に住んでいた
金正日キム・ジョンイル)総書記のおい、李韓永(イ・ハンヨン)氏が
銃撃され、後に死亡した。捜査当局は北朝鮮工作員による事件と
みているが、未解決だ。金さんは「偶然かもしれないが」としつつ、
両事件が16日の金総書記の誕生日「光明星節」の直前に起きたことを
指摘し、北朝鮮との関連性を強調した。