【アジア大会】中・韓選手「試合に集中」 宿泊先アパホテルから変更 アジア札幌大会

歴史認識書籍 「敏感な問題、対応は適切」

 冬季アジア札幌大会の選手村の一つ「アパホテル&リゾート」(札幌市南区)の客室などに南京大虐殺従軍慰安婦問題を否定する書籍が普段置かれていることから、アジア・オリンピック評議会(本部・クウェート、OCA)が中国、韓国の選手の宿泊先を変更した。札幌入りした両国選手はどう受け止めているのか。

 両国選手は変更された宿泊先の札幌プリンスホテル中央区)入りしている。

 中国のカーリング男子の臧(ぞう)嘉亮選手(29)は公式練習後、取材に対し「私は一選手。気持ちは100パーセント試合に集中している」ときっぱり。韓国のアイスホッケー女子主将のリ・キュウサン選手(33)は「このような敏感な問題が起きるのは残念だが、適切に対応してもらった。競技に影響はないです」とたんたんと話した。

 大会組織委員会は選手村となる3カ所のホテルと昨年2月の時点で、政治的、宗教的、人種的な宣伝は認められないというOCA憲章に基づき、書籍、テレビ番組表やガイドマップなど全ての情報物を施設内に置かない取り決めをした。

 組織委幹部は1月に両国で問題化した際、「選手村として利用されるとき、書籍を置かないことがうまく伝わらず混乱を招いた」と振り返る。

北海道新聞 2/18(土) 7:00配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170218-00010000-doshin-hok