【中国】北朝鮮からの石炭輸入停止 制裁履行アピール 年末まで、北経済に打撃 暗殺事件も関連か[2/19]

 中国商務省と税関総署は18日、北朝鮮からの石炭輸入を19日から今年いっぱい停止するとの公告を出した。商務省がウェブサイト上で発表した。国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に伴う措置としている。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射や米国など国際社会からの圧力強化の要請を受け、制裁決議の厳格な履行を示す狙いがあるとみられる。北朝鮮にとって石炭輸出は主要な外貨獲得源。「民生目的の場合は取引できる」との規定を抜け穴としてきた中国が長期の輸入停止に踏み切ったことで、経済的な打撃を受けるのは必至だ。

 公告によると、石炭輸入の停止は今年12月31日まで。国連安保理は昨年11月、北朝鮮産の石炭輸出を年間で総額約4億ドル(約450億円)または総量約750万トンまでに抑える制裁決議を採択した。今年に入っての中国への輸出量は公表されておらず上限に達しているかは不明。

 金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件が今回の措置と関連しているとの見方もある。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/170218/wor1702180056-n1.html