【北朝鮮】平昌五輪に参加へ 韓国への選手団派遣は14年以来

 札幌市などで開かれる冬季アジア大会のため来日した北朝鮮の張雄国際オリンピック委員会(IOC)委員が17日、札幌市内で共同通信の取材に応じ、来年の平昌冬季五輪について「参加しない理由も、できない理由もない」と述べ、選手団を派遣する意向を示した。緊張状態が恒常化している南北関係に影響を及ぼすか注目される。

 韓国での国際総合大会に選手団を派遣するのは2014年仁川アジア大会以来。15年に光州で開かれたユニバーシアード夏季大会は直前に参加を取りやめた。張雄氏は「五輪憲章にのっとって手続きを進める。最善を尽くすだけだ」と語った。

 北朝鮮東部の馬息嶺スキー場を会場として提供し、南北分散開催する案には「IOCとしてやろう、ということになればできないことはないが、かなり難しいだろう」と話した。

 26年冬季五輪の開催都市に札幌市が立候補を検討していることについては「施設も整っており、大きな投資をしなくても実現可能ではないか。われわれとしては地理的にも近く、いいことだと思う」と歓迎する姿勢を示した。〔共同〕

http://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK50867_X10C17A2000000/