【国際】メルケル首相「難民受け入れは責務」 米副大統領に釘

http://www.asahi.com/articles/ASK2L5H4SK2LUHBI01F.html

 ペンス米副大統領とドイツのメルケル首相は18日、ミュンヘン安全保障会議の場で初会談した。両氏は同会議で相次いで講演し、ともに北大西洋条約機構NATO)の重要性を強調した。ただメルケル首相は「難民受け入れは欧州連合(EU)の責務だ」と語り、トランプ政権の排外的な姿勢を牽制(けんせい)した。

 メルケル氏がトランプ政権の要人と会談するのは、これが初めてだ。テロ対策などでの協力強化を確認する見込みだ。

 ペンス氏は講演で、「米国はNATOを強力に支援する。大西洋を挟んだ同盟への関与は揺るぎない」とトランプ大統領の方針を説明。欧米関係を深めるという姿勢は新政権でも変わらないと強調した。

 またウクライナに対するロシアの軍事介入を批判。ウクライナ東部での停戦合意を定めたミンスク合意の履行を強く求め、「暴力をエスカレートさせない」と強調した。牽制のために、米国が主導力を発揮するとも述べた。