朝、鏡を見て目の下のくまにうんざりなんてことはありませんか。「しっかり寝てるのにくまが取れない」と職場でもアラフィフ(50歳前後)の男性記者が悩んでいます。「目は口ほどにものを言う」というように、目元は顔の印象にも大きな影響を与えるもの。原因や対策を取材しました。
福岡大病院(福岡市城南区)皮膚科助教の鈴木祥子さん(31)に話を聞いた。
-寝不足でなくてもくまができるのですか。
「はい。寝不足も影響しますが、それだけが原因ではありません。
くまには青ぐま、黒ぐま、茶ぐまと3タイプあり、それぞれ原因が違うので対策も異なります」
-くまといえば目の下が青っぽくなるイメージですが。
「それは青ぐまですね。全身の冷えで血行不良が起こり、酸素不足で黒ずんだ血液が皮膚から透けて青っぽく見える状態です。目の下の皮膚は薄いので目立ちます」
-青ぐまはどうすれば改善しますか。
「ウオーキングといった運動をして血液の循環をよくすることや顔のマッサージがお勧めです。
皮膚の代謝を促す市販のアイクリームも効果的。寝不足や長時間のパソコン作業などは悪影響なので気を付けましょう」
-加齢とともに目立つようになるものですか。
「年齢を重ねると増えてくるのが黒ぐま。皮膚のたるみやむくみが原因です。たるみによって影ができ、それにむくみが加わるとさらに目立ちます。
むくみには、冷たい飲み物や塩分を控えることが大事です」
-目元をこするのもよくないと聞きます。
「こすることでメラニン色素が沈着し、くすみや黒ずみが目立つようになったのが茶ぐまです。紫外線を浴びるのもよくありません。
メーク落としや洗顔の際のこすり過ぎに気を付けて。目元の化粧は専用のメーク落としで優しく落としましょう。ビタミンCを摂取したり、美白効果のある化粧品を使ったりすることが有効です」
-どのタイプのくまなのか簡単に見分ける方法は。
「目の下の皮膚を下に引っ張ると薄くなるのが青ぐま。上を向くと薄くなるのが黒ぐま、引っ張っても上を向いても変わらないのが茶ぐまです。違うタイプのくまが同時にできることもあります」
-皮膚科で治療ができるのですか。
「くまの種類にもよりますが、角質層を薄くはがして新陳代謝を促す『ピーリング』という処置や美白効果が期待できる『ハイドロキノン』というクリームの処方などがあります。
基本的に保険外診療なので1回の診察や処置、処方などで数千~1万円前後かかる場合が多いです。病院によってできる治療が異なるので事前に確認してください」
http://news.livedoor.com/article/detail/12690933/
2017年2月18日 13時35分 西日本新聞
2017年2月18日 13時35分
西日本新聞