【国際】金正男氏暗殺の主犯格逮捕 実行犯の女2人は“夜の蝶”か

北朝鮮の故金正日総書記の長男、金正男氏(45)がマレーシアの空港で殺害された事件で、マレーシア警察は17日、北朝鮮の旅券を所持した男(47)を逮捕した
実行犯とみられる女2人はすでに逮捕されているが、5秒足らずという迅速な仕事ぶりとは裏腹に、犯行前後の行動や逮捕後の供述は素人の域を出ない。
女たちは北朝鮮工作員とみられたものの、現地で夜の仕事に就く“プロ”との情報も浮上し、謎は深まるばかりだ。

マレーシアの中国紙、中国報(電子版)によると、マレーシア警察は17日夜、首都クアラルンプールで北朝鮮籍の男を逮捕した。
この男を含む4人の男が、実行犯の女2人に犯行を持ち掛けたとされる。

その犯行について空港の防犯カメラ映像の解析から状況が徐々に明らかになってきた。防犯カメラ映像を見たという現地紙の記者はこう殺害の瞬間をリポートする。

「正男氏が自動チェックイン機に向かうところで女が前に立ちはだかり、注意を引いたところ、もう一人の女が正男氏の背後から飛びかかって、首に腕を巻きつけた」

同紙の紙面ではCGで様子が再現され、立ちはだかったのはインドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)で、
背後から襲ったのが「LOL」(ラフ・アウト・ラウド=爆笑)とプリントされたTシャツ、ミニスカ姿のベトナム国籍ドアン・ティ・フオン容疑者(28)とみられる。

この間、わずか5秒足らずの出来事。フオン容疑者は空港では手袋をしていたとみられる。
正男氏は即死したわけではないが、直後に死に追いやっており、その仕事ぶりはあまりにもプロフェッショナルともいえる。

一方で、犯行前後の行動はずさんでしかない。女2人と男4人とみられるグループが、犯行前日に空港を下見し、
スプレーや液体のようなものを吹きかけるしぐさで予行演習したことが防犯カメラ映像で確認されている。
またフオン容疑者はホテルで、大きなクマのぬいぐるみを持っている姿も写っていた。

犯行後には、フオン容疑者は一目散に逃げたわけでもなく、何事もなかったかのようにホテルにいたところを逮捕された。
同容疑者は「いたずら目的だった」「自分はネットアイドル」などと供述。
アイシャ容疑者は「見知らぬ男から100ドル(約1万1400円)でいたずらビデオへの出演を持ちかけられた」と話している。

http://news.livedoor.com/article/detail/12691467/
2017年2月18日 17時0分 東スポWeb