【長崎】「共謀罪いらない」 組織犯罪処罰法改正案反対集会で弁護士講演[02/18]

組織犯罪処罰法改正案の問題点を指摘する海渡弁護士
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 「共謀罪」の成立要件を絞り込む形で政府が今国会に提出を予定している組織犯罪処罰法改正案に反対する集会が11日、長崎市筑後町の県教育文化会館であった。日本弁護士連合会の共謀罪法案対策本部副本部長を務める海渡(かいど)雄一弁護士が講演し、「政府は適用対象を『組織的犯罪集団』に限定したとするが、定義があいまいで、何ら限定になっていない。中身を変えたというのはうそだ」と述べた。

 県教組や自治労など9団体でつくる県靖国法案阻止共闘会議が主催。約150人が参加した。海渡氏は「『共謀罪』なんていらない」と題して講演した。

 政府は今回の法案を「国際組織犯罪防止条約を批准するために必要」としている。これに対し、海渡氏は「条約批准のためには、現在未整備の、人身売買と組織的詐欺を準備段階から処罰する法律さえ作ればよい。676もの犯罪を全て共謀段階から罰するのはおかしい」と主張。政府が法案を「テロ対策に必要」としていることにも「そもそも条約はマフィア対策のものでテロ対策ではないし、テロ関係の犯罪は既に準備段階で罰する法律がある」と指摘した。

 共謀罪は捜査機関による乱用への懸念が強く、過去3回廃案になった。安倍晋三首相は国会で「一般の方々が(処罰の)対象となることはあり得ない」としているが、海渡氏はこれに対しても、「自分は『一般の方々』と思っていても、警察はそう思ってくれないかもしれない」と指摘。「何も被害が発生していないのに処罰できる。従来の法体系を根本から覆す法律で、人権保障の根幹が破壊される」と訴えた。【遠藤孝康】

http://mainichi.jp/articles/20170216/ddl/k42/010/300000c

【医学】脳梗塞に対する脳の免疫細胞「ミクログリア」を用いた新しい細胞療法を開発/新潟大 

脳梗塞に対する脳の免疫細胞「ミクログリア」を用いた新しい細胞療法を見出しました

脳の免疫細胞であるミクログリアは,病気の状況によって脳を攻撃することも,保護することもあります。本学脳研究所神経内科下畑准教授,金澤助教らの研究グループは,薬剤を用いない簡単な刺激にて,脳保護的なミクログリアに変化できることを初めて見出しました。
この細胞を脳梗塞ラットに投与したところ,その後遺症が大幅に改善し,脳梗塞の画期的な治療法につながるものと期待されます。

本研究成果は,本学脳研究所神経内科国立病院機構新潟病院の共同研究によるもので,Scientific Reports誌(ネイチャー・パブリッシング・グループのオープンアクセスの電子ジャーナル:インパクトファクター5.228)に2017年2月14日(火)19時に掲載されました。
— 引用ここまで 全文は引用元参照 — 

▽引用元:新潟大学 研究成果 2017年02月15日 水曜日
http://www.niigata-u.ac.jp/news/2017/28599/

詳細はこちら(PDF:808KB)
http://www.niigata-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/02/290215.pdf

【宇宙開発】発表! これがアラブ首長国連邦の火星移住計画「Mars 2117」

発表! これがアラブ首長国連邦の火星移住計画「Mars 2117」

ドバイで開催された「世界政府サミット」で、アラブ首長国連邦UAE)による火星移住計画が発表された。

米航空宇宙局(NASA)は、2030年代[日本語版記事]に人間を火星に送ろうとしているが、そのための現実的な予算はないという。
スペースXの創業者兼CEOのイーロン・マスクは、2020年代に火星に入植する最初の人間を送るつもりだと述べている(日本語版記事)が、同社もまた、行政からの大規模な協力なしでは、その大胆な計画を実行するための予算が不足しているという。

火星に人間を移住させる計画をもつ事業体のリストに、このほどアラブ首長国連邦UAE)が加わった。
UAEでも現時点において、宇宙探査や技術の予算が不足しているというが、UAEは人間を火星に送る計画に関してはるかに堅実なタイムラインを持っているようだ。
UAEはその時期を、いまから1世紀後の2117年に設定している。

UAEを構成する7つの首長国のひとつ、ドバイ首長のムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥームは、ドバイで2月12日から14日(現地時間)に開催された「世界政府サミット」で、UAEによる火星移住計画について発表した。
ムハンマド首長はその後の一連のツイートのなかで、「『Mars 2117』と名付けられたこのプロジェクトでは、国際協力を得ながら、火星にミニシティやコミュニティをつくる展望を抱いています。
来るべき次の世紀に、科学や技術、知識に対する若者たちの情熱が発展していくことを望んでいます」と説明している。
— 引用ここまで 全文は引用元参照 — 

▽引用元:WIRED 2017.02.17 FRI 17:00
http://wired.jp/2017/02/17/finally-someone-has/

【微生物】「キーボード上の微生物」から持ち主が特定できる 

「キーボード上の微生物」から持ち主が特定できる:研究結果

頻繁に使われる事務機器に付着したマイクロバイオーム(微生物叢)から、使用者とその親密なパートナーを特定できることがわかった。

あなたの使うパソコンのキーボードと、あなたの親密なパートナーには、ある共通点がある。
両方ともに、あなたの「微生物的な署名」が記されているのだ。

このほど行われた予備研究で、頻繁に使われる事務機器に付いているその「生きた刻印」から、使用者本人とそのパートナーとを特定できることがわかった。

人の体内や体表にはマイクロバイオーム(microbiome:微生物叢)が存在し、その組成は人それぞれによって異なる[日本語版記事]ことが指摘されてきた。
今回の研究は、こうしたマイクロバイオームを犯罪の鑑定に使うためのステップになるものだ。

研究を率いた米空軍士官学校の生物学者キャサリン・ベイツは、微生物は、DNA鑑定による捜査よりも利点がある場合があると語る。
犯人は現場にDNAの痕跡を残さないよう注意することができるかもしれないが、微生物たちを残さないようにするのはきわめて難しいからだ。
— 引用ここまで 全文は引用元参照 — 

▽引用元:WIRED 2017.02.16 THU 19:00
http://wired.jp/2017/02/16/your-office-equipment/

【宇宙開発】超小型ロケット、再挑戦へ 時期は未定 JAXA定例記者会見で

超小型ロケット、再挑戦へ=時期は未定-JAXA理事長

宇宙航空研究開発機構JAXA)の奥村直樹理事長は17日の定例記者会見で、先月打ち上げに失敗した超小型ロケット「SS520」4号機について、「JAXAとして、今回の原因、結果、対策を踏まえて再度打ち上げを進めたいと考えている」と述べた。
具体的な時期は未定とした。
 
観測用ロケットを改良した4号機は、全長約9.5メートル、直径約50センチと衛星打ち上げ用ロケットとしては世界最小級。
東京大が開発した重さ約3キロの超小型衛星を搭載していた。
 
奥村理事長は「軽量化の要求が厳しく、信頼性には十分配慮してきたが結果的には不十分だった」と説明。
「民生技術を活用し、ロケットをより、軽量、低コストに持っていく流れは加速されている」と述べ、超小型ロケット技術開発の必要性を強調した。(2017/02/17-17:25)

▽引用元:時事ドットコム 2017/02/17-17:25
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021701053&g=soc

【免疫】唾液腺の中に樹状細胞を発見 唾液腺の健康を維持する仕組みの解明に期待/東北大

唾液腺の中に樹状細胞を発見 ‐唾液腺の健康を維持する仕組みの解明に期待‐

東北大学大学院歯学研究科の菅原俊二教授(口腔分子制御学分野)らのグループは、唾液腺の中に、生体防御機構で司令塔として中心的な役割を担う樹状細胞を発見しました。

唾液は口の持つ本来の働きを十分に機能させ、健康を維持する上で非常に重要な分泌液です。唾液腺はこの唾液を産生・分泌する重要な臓器で、唾液腺の機能低下は、唾液分泌低下となり「口腔乾燥症」を引き起こします。
唾液腺を健康に維持するために、唾液腺特有の防御免疫が働いていますが、不明な点が多く残されています。
免疫機構をコントロールする働きをもつ抗原提示細胞には樹状細胞とマクロファージがあり、唾液腺には「マクロファージが存在する」が「樹状細胞はいない」と理解されていました。

本研究により、唾液腺には1型と2型の二つのタイプの樹状細胞が存在し、唾液腺1型樹状細胞は異物であるタンパク質抗原をクロスプレゼンテーションする能力があることが動物実験で明らかになりました。
本研究は、唾液腺樹状細胞が唾液腺の健康維持に重要な働きをしていることを示すものであり、唾液腺の感染防御機構やシェーグレン症候群など唾液腺疾患の発症機序の解明にも大きく貢献することが期待されます。

この成果は、欧州免疫学会誌「European Journal of Immunology」2017年2月号に掲載されました。

研究のポイント
・唾液腺の中に、1型と2型の樹状細胞を発見した。
・唾液腺の1型樹状細胞は抗原クロスプレゼンテーション能をもっていた。
・この樹状細胞の数と機能をコントロールすることにより、唾液腺の生体防御機能を増強できるかもしれない。
— 引用ここまで 全文は引用元参照 — 

▽引用元:東北大学 プレスリリース 2017年2月16日 15:00
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/02/press20170216-05.html

唾液腺の樹状細胞の分化と機能
唾液腺の樹状細胞は骨髄にある前駆細胞からFlt3L(樹状細胞増殖因子)依存的に1型と2型に分化する。
1型樹状細胞は抗原をクロスプレゼンテーションしナイーブCD8+ T細胞を活性化する。
一方、唾液腺マクロファージは骨髄の単球から分化する。
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